NIPPONIAは、日本の原風景を体感して欲しいという思いから、「郷にいること」をコンセプトに、これまでにない滞在のかたちを提供しています。NIPPONIAという社会運動への賛同者が集い、古民家再生で生まれ変わった滞在施設が全国にて展開しています。
CLIENT

Overview
なつかしくて
あたらしい日本に滞在する
NIPPONIAの思想に基づいた「なつかしくて、あたらしい日本に滞在する」顧客体験を具現化するため、江戸時代から和紙の産業で栄えた「美濃」と出雲の木綿街道沿いにある「平田」でオープンする2つの滞在施設のブランド・プロデュース。同時に全施設の予約プラットフォームとなるWEBサイトの開発を担当しました。
ISSUE
新しい滞在のかたちに挑戦
滞在施設のプロデュースの課題はその立地にありました。交通の便が決して良くはなく、有名な観光資源もないエリアに対して、その土地ならではの付加価値と、新たな人の流れを生む強固な施設コンセプトが求められました。
また、予約サイト開発でこだわったのは、「ホテルでも旅館とは違う、新しい滞在のかたち」を実感してもらうユーザー・エクスペリエンス。そのためには、一般的なホテルや旅館予約サイトと差別化できるビジュアル、物語性、そしてユーザー・インターフェースが必須でした。

APPROACH
無形文化遺産をブランド化
NIPPONIA美濃商家町の滞在施設は築90年を超える建物は、美濃で繁栄を遂げた紙商・松久才治郎が賓客をもてなす別邸として建設されたもの。その歴史を現代に蘇らせ、ユネスコ無形文化遺産に登録された美濃本紙を贅沢に使用した空間デザインにこだわり、「和紙のある豊かな暮らし」を再認識できる体験をデザイン。
予約サイトでは、地元住民によって運営される施設である点に注目しました。一つひとつ表情や造りが違う部屋ごとにページを設け、古民家の再生から運営に携わっている担当者からの想いを綴るコンテンツを設け、「人」が伝わる構成にこだわりました。全てのコンセプトの根っこにあるのは、その土地で営まれてきた日本人の暮らし。そんな無形文化遺産を顧客体験に融合することが、NIPPONIAにおけるブランディングの軸となりました。

Achievement
全国に広がるNIPPONIA
NIPPONIA美濃商家町は、家庭画報をはじめとしたメディアへの露出もあり、じっくりと宿泊数が伸びています。NIPPONIAの予約サイトはまだスタートしたばかりですが、認知拡大の活動を続けながら、将来的にはインバウンドへのアプローチ強化を目指す予定です。




Team
Web Design
Shunya Hagiwara
Hiroshi Sato | White
Junya Kojima
Photography
Takafumi Matsumura
(NIPPONIA 美濃、NIPPONIA 出雲)
Writer
Shoko Nishimura
(NIPPONIA 美濃、NIPPONIA 出雲)
